2009年 11月 14日

若手が多く集まったブロックを安定した力で勝ち上がってきた杉田、第2シード伊藤竜馬(フリー)を含む二人の「いとう」を降した技巧派の竹内。学年では竹内が一つ上だが、05年全日本ジュニア18歳以下決勝(竹内の勝利)を含め、4回顔を合わせている。お互い、手の内はわかっている。
最初に仕掛けたのは竹内、1ー1から主導権をとるべくサービスダッシュ。しかし、これは杉田の予期するところだった。トップスピンロブで切り返し、ポイントを許さない。2度目のデュースののち、杉田が最初のブレークに成功した。竹内は前日の準々決勝、伊藤(竜)戦で多用したドロップショットを繰り出せない。ベースラインでの打ち合いは、やはり杉田が優位。フォア、バックともワイドに振るショットがピンポイントに決まる。杉田の強さが目立った第1セットは6ー2。
第2セットも早々にワンブレークした杉田だったが、直後のサービスゲームに小さな落とし穴があった。微妙なジャッジを発端に5ポイント連続で失う。9回のサービスゲームで落としたポイントはわずか11と安定したサービスキープを見せたが、約半分をここで落としたことになる。ラケットを投げるシーンもあり「あれは反省しています」と杉田。しかし、以後は第4シードの冷静なプレーを取り戻した。15歳の初出場から6度目の全日本。4ー4から迎えた竹内のサービスゲーム、勝負をかけてネットに出るところを強烈なフォアのパッシングでブレーク、初優勝への挑戦権を手にした。
「緊張していましたが、メリハリのあるテニスができたと思う。去年まで3回戦でいつも苦手な選手にやられていたので、うれしい。去年、同世代の伊藤竜馬選手がこの大会で準優勝したのもいい刺激になっている。実力は着実についてきていると思うので、添田選手には胸を借りるつもりで戦いたい」と杉田。同世代に先んじて、自分がこのタイトルを取るのだという、固い決意を感じた。
小島宣明