2009年 11月 12日
攻撃的なサーブ&ボレーを持ち味とする松井と、高い身体能力を生かしたカウンタープレーヤーの三橋。スタイルとしては対照的な二人の対決だけに、試合もシーソーゲームとなった。
第1セットはスピードを生かした三橋が取り、第2セットは緩急をつけて展開をコントロールした松井、互いにセットを取り合い、勝負は最終セットへ。先に5ー4としてマッチポイントを握ったのは松井だった。しかも松井のサービスゲーム。絶体絶命と言えた。しかし、「ちょっとヤバイなとは思ったが、次に自分が何をすればいいのかは分かっていた」と三橋は言う。
この日の三橋は、上がり切らない自分のプレーに、いら立ちを隠せなかった。感情のアップダウンがプレーにも悪影響を与えていた、とも言う。しかし、「正しいことをやろう。それができずに負けるのなら負けでもいい」と、窮地に陥って、開き直った。第2セット以降は緩急をつけてきた松井にゲームをコントロールされる場面が目立っていたが、三橋は再びラケットを振り抜いて逆襲した。テンポを上げ、やや強引に、自分が得意とする速いペースに引き戻して松井を押し切った。
「優勝しか狙ってないし、その自信もある」と三橋。引退していくベテランが多い今大会で、20歳の新鋭が初優勝に向けてフルスロットル状態に入った。
浅岡隆太