2009年 11月 10日

4度目の全日本で初めてシードがついた17歳の奈良。第3シードの座り心地を「すごく変な感じというか、シードまできたんだなというのが実感」と話す。前回まで2年連続で準々決勝に進んでいるが、07年は準優勝の波形、昨年は優勝したクルム伊達に敗れているだけに「去年までは1回、1回の試合に集中していたが、今年は優勝目指して頑張りたい」と掲げる目標は明確だ。
上々の調子で臨んでいる。初戦となった2回戦では、立ち上がりから切れのあるショットが決まって相手の北崎を振り回した。第1、第2セットとも5ゲームを連取、そこからともにサービスブレークを許す甘さも出たが、最後は北崎のサーブをブレークして1時間5分で試合を締めた。「初戦にしては落ち着いて入れた。60~70%は出せた」と自分でも納得の出来だった。
10月のHPオープンでWTAツアー初勝利を挙げた。ただ、2回戦では世界ランク12位(当時)のバルトリ(仏)に完敗。世界のトップとの対戦で、足りない部分を痛感した。「自分のテニスで磨かなければいけないところを見つけたので、そこを練習してきた」という奈良が、この日の試合では、最初のショットで相手を振り回す攻撃的なプレーに終始して主導権を握った。「速い展開で、コートの中に入る(攻めの)スピードをもっと上げる」という狙い通りのプレーができていた。試合序盤はリターンのミスが目立ったが、「世界で勝つためにはどんどんチャレンジしていかなければいけない」と先を見据えている。
「全日本は、ほかの大会と違って、実力のある選手でも負けてしまう、独特の雰囲気がある。プレッシャーのある大会なので、自分をしっかり持って、周りを気にせずプレーしたい」。全日本のタイトルを取ることが簡単ではないことは分かっているが、そのための準備はしてきたつもりだ。
谷 祐一