2009年 11月 10日

センターコートの第2試合はディフェンディングチャンピオン添田豪(ごう)の初戦。相手は今年のインターハイチャンピオンの遠藤豪(たけし)。すでに1回戦で25位の吉備雄也(三菱電機)を下してきている。遠藤の多彩なテニスがどこまで添田を苦しめるか、に注目が集まった。
審判台左側の、まぶしいサイドから添田サーブで試合開始。遠藤はスライス、回り込みの強打、カウンターショットなどを駆使して、最初からフルスロットルのラリーを展開する。添田はフォアをひっかけるミスが目立ち、やや粗っぽい印象だが、自分のミスは自分で取り返し、もつれるゲームを確実に締めていく。
セカンドサーブやつなぎのラリーなど、ショットの威力とペースの早さがまるで違う。遠藤はついていくので精一杯のラリーを強いられる。とくに遠藤のサーブは添田に強く叩かれ、主導権はすべて添田。第1セットは5-0から2ゲーム落としただけ。第2セット前半もポイントは少々もつれたが、3-0以降は余裕のショットも数々見られ、6-0と「豪」対決は「ごう」が圧倒した。
会見で「手堅く勝った。立ち上がりは固かった。守りに入ろうとする自分の気持ちに対して、終始緊張していた。あえて言えば早くポイントを取ろうとしすぎたかも」と添田は述べたが、このコメントが力の差の何よりの証拠だ。連覇に向けては「一度勝ったことの気持ちの余裕は大きい。自分の力を出し切って、圧勝したい」と語った。リラックスした第一人者に今週「誰がどの程度食い下がれるのか」という視線で見ていくべきかもしれない。
倉沢鉄也