2008年 11月10日
16歳奈良くるみ(大阪産業大学附属高校)の底力を思い知らされる試合だった。2時間13分の熱戦。第1セットは3−5の劣勢を挽回し、7−5で奪った。第2セットは4−0から追いつかれ、タイブレークにもつれる嫌な展開だったが、見事に勝ちきった。
「4−0で気を抜いたわけではないが、しっかり締められなかったことが、今日の一番悪かった点」と反省したが、並の選手なら、リードを吐き出した時点でトーンダウンしてしまうところ。しかも奈良は、マッチポイントを6本逃している。それでも気落ちせず、食らいついていく。そうして、格上の相手を最後はねじ伏せてしまう。反省点は反省点として、この勝負根性、土壇場で見せた迫力は、称えていいだろう。
昨年の全日本選手権、奈良の快進撃を準々決勝で止めたのが波形だった。そのときとは、試合に臨む気持ちからして違っていた。「去年は、負けてもいいと思っていたわけではないが、あまり勝ちにいく気持ちがなかった。でも今回は、ITFサーキットで一度勝っていることもあって、勝てるという自信があり、勝ちにいく気持ちで試合に入れた」と奈良。3回戦の相手も第15シードと格上の前川綾香(フリー)だが、「自分の力を出していけば、戦える相手だと思う」と力強く語った。
秋山 英宏