2008年 11月 9日
先週の東京有明国際女子オープンで優勝しているクルム伊達公子(エステティックTBC)、藤原里華(北日本物産)ペア。1セットも失うことなく優勝した勢いを全日本にも持ち込んだ。息の合ったプレーを披露して、昨年のウィンブルドンジュニア準優勝という土居美咲(TEAM自由が丘)、奈良くるみ(大阪産業大学附属高校)の高校2年生ペアを簡単に退けた。
「私は高校生ペアに負けていたので、リベンジと思っていた」という伊達。7月の宮崎国際女子のダブルスに米村知子(アジアパートナーシップファンド)とのペアで出場して、決勝で土居、奈良組に敗れていただけに、油断はなかった。サービスゲームではネットを取ってボレーで主導権を握り、相手サーブでは、藤原とともにリターンダッシュをかけながらも、意表を突いたリターンで前衛も攻めた。最後まで攻め手を緩めず、若い2人に自分たちのプレーをさせなかった。
土居、奈良組に与えたブレークポイントは第2セット最終ゲームの1度だけ。サーブをきっちりキープして、相手サーブは5度ブレークという完勝に、「スキを与えることなく、いい初日を迎えられた」と伊達。藤原も「いいプレーができた」と、試合後の2人からは笑顔がこぼれた。「(復帰した)4月から、この大会を一つの目標として過ごしてきた」。全日本にかける伊達の意気込みはこれまでの大会以上のものがある。12年ぶりに現役復帰した大ベテランがシングルス、ダブルスでどこまで勝ち上がるか、興味津々だ。
谷 祐一