ミックスダブルス決勝は気迫に満ちた熱戦となった。2連覇を狙う黎/米村組と初タイトルに燃える加藤/波形組。第2セットはタイブレークにもつれこみ、マッチポイントとセットポイントが行き来する緊迫した戦いになった。
黎/米村組は、積極的なポーチやIフォーメーションで試合をかき混ぜる。ただ、やや波があったことも否めない。その点、加藤/波形組は安定していた。
タイブレークで加藤は叫び声をあげて自分を鼓舞すると共に、しきりに波形に声を掛けた。シングルスの決勝も戦った波形の疲労を感じとり、「地面をしっかり踏め」と励ました。6度目のマッチポイント。米村のリターンがベースラインを割ると、2人は両手をあげて跳びはねた。
「どうしても取りたいタイトルだった」と口をそろえる。4年前に韓国で開かれたユニバーシアード。混合ダブルスの準々決勝で、フルセットの末にメダルを逃していた。波形は「3種目の中で一番気合が入っていた」と語り、加藤も「ユニバーシアードで悔しい思いをしていたので本当にうれしい」と声を弾ませた。新たな全日本チャンピオンとなった二人は飛びきりの笑顔でコロシアムを後にした。
長野 宏美